米カジノ大手ウィンリゾーツのマカオ部門、大幅減収減益=15年通期、VIPルーム不振響く
- 2016/1/17 11:37
- カジノ・IR
米国ラスベガスに本拠地を置く国際カジノ大手ウィンリゾーツは1月15日(米ラスベガス時間)、2015年第4四半期(9〜12月期)及び2015年通期のマカオ事業部門、ラスベガス事業部門に関する初歩財務業績予測を公表した。
マカオのカジノ市場、特にVIPルームの不振が続く中、マカオ事業部門の第4四半期の売上高は前年同期比(以下同)27.4〜26.4%減の5.52〜5.60億米ドル(日本円換算:約645〜655億円)の範囲内、純利益は52.4〜47.3%減の7500万〜8300万米ドル(約88〜97億円)の範囲、調整後EBITDAは35.3〜32.0%減の1.56〜1.64億米ドル(約182〜192億円)の範囲。2015年通期の売上高については、前年同期比35.2〜35.0%減の24.59〜24.67億米ドル(約2875億円)の範囲内、純利益は57.3〜56.4%減の3.82億〜3.90億米ドル(約447〜456億円)の範囲、調整後EBITDAは44.0〜43.3%減の7.05〜7.13億米ドル(約824〜834億円)の範囲。
マカオ事業部門の2015年通期のカジノVIPルームのローリングチップ売上は46.4%減の579.17億米ドル(約6兆7722億円)、マスゲーミングフロアのベット金額は12.0%減の48.58億米ドル(約5680億円)、スロットマシンのベット金額は26.9%減の39.61億米ドル(約4632億円)。テーブル数はVIPルームが29台減の230台、マスゲーミングフロアが26台増の228台、スロットマシン台数は29台増の708台。
ラスベガス事業部門の第4四半期の売上高は前年同期比2.7〜4.8%増の3.87〜3.95億米ドル(約453〜462億円)の範囲内、純利益は8.5〜24.0%増の5600万〜6400万米ドル(約65〜75億円)の範囲、調整後EBITDAは10.6〜17.8%増の1.23〜1.31億米ドル(約144億円)の範囲とそれぞれ予測。2015年通期の売上高については、前年同期比1.7〜1.2%減の16.09〜16.17億米ドル(約1881〜1891億円)の範囲内、純利益は20.5〜17.6%減の2.15億〜2.23億米ドル(約251〜261億円)の範囲、調整後EBITDAは8.2〜6.7%減の4.73〜4.81億米ドル(約553〜562億円)の範囲とそれぞれ予測。
ウィンリゾーツは、マカオ・コタイ地区で新規大型カジノIR(統合型リゾート)ウィンパレスの開発を進めており、開業予定日を今年(2016年)6月25日と発表済み。