世界遺産が無惨な姿に…マカオの旧城壁が黄色い塗料で着色される

大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えたマカオ。東西文化が見事に融合したエキゾチックな町並みが残るマカオ半島中心部の旧市街(歴史市街地区)にはユネスコ世界文化遺産リストに登録された建築物と広場が30ヵ所も存在する。

マカオ政府文化局は1月25日夜、同日午後に同局の職員が巡回を行っていた際、世界遺産「旧城壁」の側面部に黄色い塗料で着色され、版築構造及び外見上のイメージが損なわれているのを発見したことを明らかにした。文化遺産保護法35条に違反する疑いのあるとして、すでに警察に通報したとのこと。

旧城壁はポルトガルが都市防御を目的にマカオ各地で1569年頃から築いたものとされ、一部が現存している。

なお、旧城壁のすぐ隣にはマカオを代表する世界遺産で、複数の日本人キリシタンが建設作業に従事したとされる聖ポール天主堂跡がある。

マカオの世界遺産・旧城壁(マカオ政府文化局提供写真に本紙で説明を追記)

マカオの世界遺産・旧城壁(マカオ政府文化局提供写真に本紙で説明を追記)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は2月4日、マカオのカジノ施設にあるバカラ台でプレイした結果が負けだったにも関わ…
  2.  中国本土で大型連休となる旧正月の春節ゴールデンウィーク(GW)はインバウンド旅客のうち7割を中国…
  3.  マカオ政府財政局(DSF)が2月3日に公表した最新統計によれば、今年(2025年)1月前半の住宅…
  4.  マカオ政府衛生局(SSM)は2月4日夜、マカオで今年(2025年)2例目となる輸入性のマラリア感…
  5.  マカオ司法警察局は2月3日、マカオで架空の強盗被害をでっち上げたとして、中国人(中国本土居民)の…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年2月号
(vol.140)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun