マカオの15年12月新規ローン承認額、住宅物件向け前月から倍増
- 2016/2/12 8:53
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が2月11日に発表した今年(2015年)12月の住宅及び商業物件向けローン関連統計の内容によれば、住宅不動産向け、商業不動産向けの新規ローン承認額がいずれも前月から上昇に転じたという。
新規住宅ローン貸付承認総額は前月から104.3%上昇の50億パタカ(日本円換算:約700億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居留権保有者)が占める割合は94.4%。金額ベースではマカオ居民向けが98.3%、非居民向けが317.8%のそれぞれ上昇。前年同月比では34.0%の上昇となった。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から54.0%上昇となる6億パタカ(約84億円)。このうち、総額の90.6%を占めるマカオ居民向けが55.3%上昇。前年同期比では22.0%の減少となった。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から25.8%上昇の52億パタカ(約728億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.2%。金額ベースでは、マカオ居民向けが17.9%、非居民向けが1477.9%のそれぞれ上昇。前年同期比では17.1%減少。
12月末時点の住宅ローンの未返済残高は1732億パタカ(約2兆4263億円)で、前月末から1.6%、前年同時期から13.3%のそれぞれ増。このうち、マカオ居民が占める割合は94.1%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月からそれぞれ1.5%増、2.0%増。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から0.2%、前年同時期から33.6%のそれぞれ増となる1631億パタカ(約2兆2848億円)。このうちマカオ居民が占める割合が88.2%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月から0.1%、1.4%のそれぞれ増。
12月末締めの住宅ローン未返済比率は0.09%で、前月末と同水準、前年同月から0.02ポイント上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.02%で、前月末から0.06ポイント、前年同月から0.04ポイントのそれぞれ下落。