米国系サンズチャイナが23.2%で首位=1月マカオ企業別カジノ売上シェア

マカオ政府のカジノ監理部門にあたる博彩監察協調局(DICJ)が2月1日に公表した資料によると、今年(2016年)1月のマカオの月次カジノ売上は前年同月比21.4%減の186.74億パタカ(日本円換算:約2673億円)だった。

目下、マカオにはカジノ経営権(サブライセンス方式含む)を持つ6陣営が存在するが、1月の企業別カジノ売上では、ヴェネチアンマカオやサンズコタイセントラルなどの大型IR(統合型リゾート)を展開する米国系のサンズチャイナ前月から0.5ポイントマイナスとなる23.2%のシェアを獲得し、月間首位に立ったという。マカオの日刊英字経済紙マカオデイリータイムスが2月15日付電子版で資産運用会社サンフォード・バーンスタインが公表したレポートを元に報じた。

2位は香港系のギャラクシーエンターテイメントで、22.0%と前月から1.1ポイントマイナス。3位はリスボアブランドのカジノで知られるSJMホールディングスで、1.2ポイントマイナスの19.1%。昨年10月27日に新IRスタジオ・シティが開幕したばかりの4位メルコ・クラウン・エンターテインメントは0.5ポイントプラスの16.7%、5位のウィンマカオは0.7ポイントプラスの9.8%、6位のMGMチャイナは1.7ポイントプラスの9.2%。下位3社がシェアを伸ばすかたちとなった。

なお、今年6月にはウィンマカオのウィンパレス、9月にはサンズチャイナのパリジャン、年内にはMGMチャイナのコタイプロジェクトといった大型IRの開業が控えており、今後シェアが大きく変動する可能性もある。

サンズチャイナのIR、手前がザ・プラザ、奥がヴェネチアンマカオ(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

サンズチャイナのIR、手前がザ・プラザ、奥がヴェネチアンマカオ(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

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