ゴミ箱に生後間もない赤ちゃん遺棄される…命は無事=マカオのマンション内
- 2016/2/16 19:46
- 社会・政治
2月16日午前、マカオの新興住宅街にあたるタイパ島の高層マンションの17階に設置された住人向けの共用のゴミ箱の中から生後間もない赤ちゃんが発見された。
マカオの政府系放送局TDMが同日昼のラジオニュースで報じた内容によると、同日午前10時頃、同マンション17階の住人からゴミ捨て場の床に血痕があるとの情報を受け、女性管理スタッフが現場で清掃作業を行っていたところ、ゴミ箱の中から微かな鳴き声がするのに気付いたとのこと。スタッフが管理事務所に知らせると同時に、同フロアの住人が警察へ通報。赤ちゃんは間もなく現場に駆けつけた警察らによって病院へ緊急搬送された。
また、マカオ司法警察局が同日午後に開いた記者会見で、赤ちゃんは女児で東南アジア系とみられること、発見時は毛布にくるまれた状態だったこと、身体に血液が付着し、切ったばかりのへその緒がついていたことなどを明らかにした。現在、赤ちゃんはマカオの仁伯爵綜合医院に入院して経過観察を行っているが、命に別状はないという。同局では犯人の行方を追っているとし、市民に情報提供を呼びかけた。赤ちゃんの遺棄は懲役1〜5年の罪にあたるとのこと。
マカオ政府社会工作局の資料によれば、マカオにおける直近5年間(2011〜2015年)の嬰児遺棄事案は6件あったという。