マカオ、春節GWの観光市場好調=旅客数4.7%増の107.6万人、ホテル客室稼働率は93.4%に
- 2016/2/17 17:15
- 産業・経済
マカオ政府旅遊局は2月16日、丙申(ひのえさる)年の春節ゴールデンウィーク7日間(大晦日にあたる2月7日から13日まで)の訪マカオ旅客数及びホテル関連統計を発表した。
訪マカオ旅客数は前年の同じ時期に比べ4.7%増の107.6万人となり、いわゆる大中華市場(中国本土、香港、台湾)からの旅客が100万人に達し、全体の94.4%を占めた。地域別では、中国本土旅客が4.3%増の約80万人、台湾旅客が42.7%の約2.4万人、香港旅客が2.6%増の約19万人。大中華市場以外の国際旅客についても4.4%増の約6万人となった。
3〜5つ星ホテルの平均客室稼働率は5.9ポイント上昇の93.6%だった。等級別では5つ星が2.9ポイント上昇の96.2%、4つ星が8.5ポイント上昇の92.6%、3つ星が6.2ポイント上昇の91.4%。
一方、ホテル客室単価は17.2%下落の1672.7パタカとなった。等級別では5つ星が12.2%下落の2150.5パタカ、4つ星が15.7%下落の1455.6パタカ、3つ星が25%下落の1412.1パタカ。
ホテル客室単価下落の理由として、直近1年間で大型IR(統合型リゾート)の開幕などに伴うホテル客室供給数が大幅に増加したことから、ホテル間で価格競争が激化していることが挙げられる。
マカオは人口64万人、面積30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。
昨年(2015年)の訪マカオ外客数は前年から2.5%減となる延べ3071万4628人にだった。居住地別で最も大きなシェアを占める中国本土旅客が4.0%減の2041万615人にとどまったことが響いた。春節ゴールデンウィークに主力の大中華市場、国際市場の両方が伸長したことで、現地では安堵感が広がっている。