マカオの無料公衆無線LAN「Wi-Fi GO」が速度アップ=上り最大2Mbpsに

マカオ政府の出資により整備された公衆無線LAN(Wi-Fi)接続サービス「Wi-Fi GO」が3月1日から速度アップを実現。上りが512kbpsから2Mbpsとなった。下りは従来通りの3Mbpsに据え置かれた。(数値はいずれも最大値)

「Wi-Fi GO」は、市内の世界遺産、観光名所、公園、政府施設周辺を中心にホットスポットを展開するもので、市民及び観光客が無料で利用することができる。暗号化接続にも対応。現在のホットスポットの数は183箇所で、サービス時間は一部を除き24時間。

マカオ政府電信管理局が2月29日に発表したプレスリリースによると、2010年のサービス開始から今年(2016年)1月までの累計で、延べ2600万回のアクセスがあったとのこと。また、各スポットの利用状況に応じてキャパシティ拡大対応も行っているとし、今後もサービスの安定性の向上を図り、利用者の満足度を高めていく方針という。

183ヵ所は一見して少ないように思えるが、マカオの面積は約30平方キロ、東京の山手線の内側のちょうど半分に相当するコンパクトな街であることから、密度は高いといえる。マカオの人口は約64万人だが、訪マカオ外客数は年間3千万人以上というアジアを代表する観光都市として知られる。

近年、マカオではカジノ付き大型IR(統合型リゾート)や路線バス車内など、無料の公衆無線LANスポットが急速に拡大している。

マカオの「Wi-Fi GO」ホットスポット周辺に貼られているステッカー(資料)—本紙撮影

マカオの「Wi-Fi GO」ホットスポット周辺に貼られているステッカー(資料)—本紙撮影

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