澳氹第4ルート、海底トンネル方式に
- 2012/12/31 12:59
- 社会・政治
現在、3本の橋で結ばれているマカオ半島とタイパ島の跨海ルートに、4番目の新ルート「澳氹第四條跨海通道(澳氹第四通道)」を建設する計画について、マカオ政府建設発展オフィスの専門家委員会が27日、海底トンネル案の採用を正式決定した。
マカオでは将来に向けた都市計画が進められており、マカオ半島東部及び南部、タイパ島北部に新たな5ゾーン、6つの埋め立て人工島による臨海新都心の建設を予定している。今回、マカオ半島とタイパ島を結ぶ「澳氹第4ルート」はこのうち最も東寄りとなるマカオ半島東部沖の人工島「A区」とタイパ島北東部沖の「E区」を結ぶルート。2016年に開通予定の港珠澳大橋のマカオ側イミグレーションから市街地を経由せずにタイパフェリーターミナル、マカオ国際空港、コタイ地区へと通じる外環状ルートの一部を成す。
また、専門家委員会では、マカオ半島東部沖「A区」と同南部沖の「B区」を結ぶ、通称「ABトンネル(AB隧道)」についても海底トンネル案を採用する方針。
澳氹第4ルートについて、これまで橋梁案、トンネル案が検討されてきた。しかし、橋梁案ではマカオ国際空港への離発着への影響や悪天候時に通行ができない点などを考慮してとして、海底トンネル案の採用が決まった。今後、詳細を詰めた上、国家承認のステップへ向かうという。
委員会の発表資料によると、澳氹第4ルートの海底トンネルは6車線(片道3車線)で、制限速度時速80キロを想定。上下2層となり、上層部を自動車、下層部には鉄道敷設用スペースが設けられる。