マカオ、観光物価指数の下落続く…ホテル価格値下がりで=16年Q1
- 2016/4/16 9:44
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局が4月14日に公表した資料によれば、今年第1四半期の観光物価指数は前年同期比6.67%下落の136.44だった。ホテル価格の値下がり、ハンドバッグ及びレディスウエアの値下がりが主要因とのこと。
観光物価指数は海外(中国本土、香港、台湾含む)からマカオを訪れた旅客がマカオにおいて購入した商品及びサービスの価格変動を反映するもの。
統計調査局のデータによると、前年同期との比較で指数の変動が最も顕著だったジャンルは下落が「宿泊」(-23.8%)、「娯楽・文化活動」(-2.35%)、「衣類・履物」(-1.98%)、上昇が「食品・たばこ」(+3.77%)、「交通・通信」(+2.31%)だった。
また、今年第1四半期の観光物価指数は昨年第4四半期との比較でも3.43%の下落となっている。ホテル価格及びセールに伴う冬物ファッションの値下がりに伴い、「宿泊」(-11.81%)と「衣類・履物」(-5.7%)が顕著な下落に。一方、春節(旧正月)時期の東南アジア方面との往復航空券価格が値上がりしたことを受けた「交通・通信」(+5.89%)が上昇した。
近年、マカオでは客室供給数が増加を続けており、客室数の多い大型IR併設ホテルを中心に各社が値下げプロモーションによる積極的な集客を打ち出している。