マカオの人口密度2.1万人超に…世界最高=香港や東京の3倍以上
- 2016/4/18 18:02
- 社会・政治
マカオ政府統計調査局は4月18日、最新の環境統計を公表。2015年のマカオの陸地面積は前年から0.3%増の30.4平方キロ(東京の山手線の内側のおよそ半分に相当)、1平方キロあたりの人口密度は2.9%増となる2万1100人だった。
マカオは中国大陸と陸続きのマカオ半島、離島のタイパ島とコロアン島、タイパ島とコロアン島の間を埋め立て造成したコタイ地区で構成されるが、居住エリアはマカオ半島とタイパ島の一部に集中しているほか、年間訪マカオ旅客数が3000万人を上回ることから、実際には統計データ上の数字よりもなおさら人口密度が高く感じられる。
同局が今年(2016年)3月に公表した人口統計によると、2015年12月末時点におけるマカオの人口は前年比1.7%増の64.7万人。今世紀に入って以降、マカオの人口は右肩上がりに増えており、ポルトガルから中国へ返還された年にあたる1999年12月末の43.8万人から実に48%増となっている。
マカオは極めて規模の小さい地域であるため、人口密度を他の国や地域と単純比較するのは難しいが、世界的に極めて人口密度が高い国、地域とされる都市国家シンガポールの約2.7倍、香港の約3.2倍、東京都の約3.4倍にも及ぶ。なお、日本で人口密度が高い自治体ランキングトップ3にあたる東京都の豊島区、中野区、荒川区はマカオとほぼ同水準。