マカオ国際空港運営会社視察団が羽田・関西の両空港を訪問=商業施設や環境インフラに高い関心
- 2016/5/9 11:12
- 澳日関係
マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMの視察団一行が4月下旬に日本の東京国際空港(羽田空港)と関西国際空港を訪れた。
CAMのプレスリリースによれば、羽田空港では国際線ターミナルビルの商業施設「江戸小路」、屋外展望台、バリアフリー対応の搭乗ゲート及びトイレ、再生エネルギー関連施設、関西国際空港では第1ターミナルビルの免税店街、太陽光発電システム及び2016年1月に運用が始まったアジアで最大規模の空港内水素ステーションといった環境インフラ施設、LCC専用ターミナルを中心に視察したとのこと。
CAMでは、今回の視察及び両空港の関係者との交流を通じ、特に空港運営モデル、商業リース管理、小売商品の品揃え、グリーンエアポートインフラ施設の構築といった点において、将来的なマカオ国際空港の発展を考える上で大きなヒントを得たとしている。
マカオ国際空港は1995年に開港。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCC(格安航空会社)の誘致に積極的なことでも知られる。開港20周年にあたる昨年(2015年)には旅客数が前年比6.4%増の580万人となり、開港以来最多を記録。今年に入って以降も上昇トレンドを維持している。
マカオ国際空港と日本を結ぶ路線を自社運航するのはマカオを本拠地とするマカオ航空のみで、成田線及び関空線がそれぞれ1日1往復、福岡線が週4往復となっている。