アジア最大規模のカジノ見本市「G2Eアジア」来週マカオで開催=日本勢の出展にも注目

今年で10回目の節目を迎えるアジア最大規模のカジノ見本市「G2E(グローバル・ゲーミング・エキスポ)アジア2016」が来週火曜日(5月17日)から3日間の日程でマカオのIR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオで開催を予定している。

G2Eアジアはアメリカゲーミング協会とリード・エグジビションズの共催。マカオのみならずアジア地域を中心に世界中からカジノ業界関係者が集結し、業界の最新トレンドや技術を展示するほか、業界VIPスピーカーが登壇し、カジノ業界の最新情報や今後の展望などについて話し合うカンファレンスも多数用意されるなど、アジアにおけるゲーミング(カジノ)業界の情報、技術、人材が行き交う「ハブ」としての役割を担う見本市として重要視されている。

リード・エグジビションズが5月12日にマカオで行ったメディア向けブリーフィングの内容によれば、今回の展示面積は前回から12%拡大の9200平米、出展者数は180で、このうち40%が新規、80%が海外からとのこと。ビジターの事前エントリーはすでに前年同時期から14%増の5000人超といい、オンサイトエントリーを含む3日間合計の来場者は1万2千人に達する見込みという。

「G2Eアジア」エキジビション会場のイメージ(資料)=マカオ(写真:Reed Exhibitions)

「G2Eアジア」エキジビション会場のイメージ(資料)=マカオ(写真:Reed Exhibitions)

昨今、日本でもIR導入の話題が注目を集めているが、G2Eアジアには日系企業による大型ブース出展や日本人ビジターの姿も目立ち、日本勢が大きな存在感を示す見本市としても知られる。今回の日本関連の出展者は下記の通り。(五十音順)

<日本企業>
・共同印刷(印刷)※初出展
・セガサミークリエイション(カジノ機器)
・日本金銭機械「JCM GLOBAL」(紙幣計数機)
<日系企業(海外法人を通じた出展)>
・アルゼゲーミングマカオ(カジノ機器)
・エンゼルプレイングカードマカオ(トランプ)
・コナミオーストラリア(カジノ機器)
・マツイアジア(カジノゲーム用品)
<自治体>
・長崎県・佐世保市 ※初出展

初出展となる共同印刷は高度な特殊印刷技術を持ち、長崎県・佐世保市はIR誘致を目指しているとされ、それぞれ出展を通じて知名度向上やカジノオペレーターへのアピールを図りたいものとみられる。

今回、アジアのカジノ業界(ランド及びオンラインベースの)で活躍した法人、個人を表彰する「アジアゲーミングアワード」の初めてとなる授賞式(今年創設)が同会場で行われる予定で、10部門のうち日本勢ではテーブルゲームサプライヤー賞にエンジェルプレイングカードマカオ、電子ゲームメーカー賞にアルゼゲーミングマカオがノミネートされており、受賞の有無が注目される。

「G2Eアジア」カンファレンス会場のイメージ(資料)=マカオ(写真:Reed Exhibitions)

「G2Eアジア」カンファレンス会場のイメージ(資料)=マカオ(写真:Reed Exhibitions)

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