マカオスロットがライセンス契約5年間延長=スポーツくじ独占運営企業

世界一の売上を誇るカジノがどうしても目立ってしまうが、マカオには競馬、ドッグレース、スポーツくじ、ロトといった各種ギャンブルも存在する。

マカオの政府系放送局TDMが6月1日午前のラジオニュースで報じた内容によれば、マカオ政府がマカオでスポーツくじ(サッカーくじ及びバスケットボールくじ)を独占運営するマカオスロット(澳門彩票有限公司)との経営ライセンス契約が今月(2016年6月)5日で満期を迎えるにあたり、2021年の同日まで5年間延長する方針であるという。

マカオスロットは1989年に設立され、当初は香港とマカオを結ぶ船内でインスタントロトの販売を行っていた。その後、1998年にサッカーくじ、2000年にバスケットボールくじの販売権を獲得。現在、マカオ市内9ヶ所のベッティングセンターのほか、インターネット、電話を通じてくじを販売している。ちなみに、同社が取り扱うサッカーくじの対象試合にはJリーグや日本代表戦も含まれる。

同社はマカオカジノ最大手のSJMホールディングスやマカオの競馬及びドッグレースなどを傘下に持つ総合観光・娯楽企業グループSTDM社(本社:マカオ)の子会社。

マカオの昨年の年間カジノ売上は前年から34.3%の大幅減、月次でも今年(2016年)4月まで23か月連続で前年割れとなっているが、スポーツくじの売上については安定した成長が続いている。ただし、昨年のマカオの年間カジノ売上が2308.40億パタカ(日本円換算:約3兆1850億円)だったのに対し、スポーツくじの売上6.73億パタカ(約93億円)に過ぎない。

マカオ・三盞燈エリアにある「マカオスロット」のベッティングセンター(資料)—本紙撮影

マカオ・三盞燈エリアにある「マカオスロット」のベッティングセンター(資料)—本紙撮影

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