11月の通貨供給量、上昇継続
- 2013/1/4 13:13
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は4日、11月の通貨供給量(廣義貨幣供應量)が継続して上昇を維持、貯蓄総額の伸長速度が融資総額と比較して早いことから、総体銀行預貸率は前月と比較して下落傾向にあると発表した。
【マネーサプライ】
通貨供給は2.8%上昇、通知預金は1.0%の下落。M1は前月比0.4%減、同時に準通貨負債が3.3%の上昇となり、通貨供給量M2が前月比2.8%増の3,703億パタカ(約3兆7千億円)となった。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.4%で前月比、前年比それぞれ0.5%、0.6%の減、香港ドルの比重は55.1%で、前月比0.9%減、前年比0.2%増。
【預金】
マカオ居民による預金は前月から2.8%増え、3,627億パタカ。通貨別ではマカオパタカ0.7%、香港ドル1.3%、その他通貨が10.1%とそれぞれ増加。非マカオ居民による預金は前月から5.8%増加し、1,312億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は0.1%の微減で、421億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比3.3%増の5,361億パタカとなった。マカオパタカと香港ドルの比重はそれぞれ20.4%と46.6%。
【融資】
地元個人部門への融資は前月比3.5%増の1,960億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ30.5%と61.2%で、金額ベースでは598億パタカと1,199億パタカ。対外部門への融資は前月比0.2%増の2,125億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ0.9%と24.9%で、金額ベースでは19億パタカと530億パタカ。
【預貸率】
地元個人部門への融資増がマカオ居民による預金を上回るスピードだったことから、銀行の地元市民に対する預貸率は11月末時点で前月末と比較して0.4%増の48.4%に。非マカオ居民含む総体預貸率は1.2%減の76.2%。