珠海経由出入境1億人、本土客が初の過半超

珠海出入境事務所は、昨年(2012年)管轄下にある拱北、横琴、九洲、湾仔等のイミグレーションを利用した出入境旅客数の合計がのべ1億人を超えたとの統計結果を発表。そのうち中国本土旅客数が前年比8.3%増となる約5千万人を占め、同7%減となった香港・マカオ旅客数を歴史上初めて上回った。

5日付地元有力紙「澳門日報」が伝えた。珠海出入境事務所管理下のイミグレーションを利用した出入境旅客がのべ1億人を超えたのは2年連続。一昨年、中国最大の出入境旅客数となった拱北イミグレーションだが、昨年の旅客数は前年比3%の微減となる9,300万人だった。

珠海出入境事務所の分析によると、珠海イミグレーションを利用した本土旅客の出入境者数はここ数年2ケタ以上のペースで急速に上昇しており、2008年から3年連続で3千万人を超え、2011年には4500万人に達した。

珠海イミグレーションを経由してマカオを訪れる中国本土旅客はこれまで広東人が中心だったが、近年はマカオへの「個人自由旅行」を許可する政策を実施している中国本土の主要49都市に拡がり、さらに「Lビザ」を利用した内陸各地からの団体旅行客も増加の一途という。

一方、珠海の各イミグレーションを利用した香港・マカオ旅客の出入境は2010年にピークに達し、その後2年は減少傾向にある。人民元の価値向上による内外価格差の縮小が理由。

珠海出入境事務所では、横琴新区の開発が本格化し、広珠都市間鉄道の全線開通した効果もあり、珠海の各イミグレーションを利用した出入境者数が再び過去最高を更新する可能性が高いとみている。

珠海・拱北イミグレーション(資料)―本紙撮影

珠海・拱北イミグレーション(資料)―本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府統計調査局は11月22日、昨年(2023年)のマカオの産業構造統計を公表。マカオでは昨…
  2.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  3.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  4.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  5.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun