マカオ政府旅遊局(MGTO)は7月7日、毎年秋の恒例イベントとなるマカオ国際花火コンテストについて、今年(2016年)の第28回大会を9月3、10、15、24日及び10月1日にマカオタワー正面海上で実施すると発表した。
マカオ国際花火コンテストは20世紀中頃にマカオで盛んだった花火及び爆竹製造業の保護と伝承を目的として1989年にスタート。通常の花火大会と異なり、国や地域を代表して出場する花火製造メーカーによる作品の美しさを競うコンペティション形式を採用しているのが特徴となる。
今大会の出場国・地域は出場順にタイ、ポルトガル、英国、スイス、日本、韓国、イタリア、カナダ、ルーマニア、中国と発表された。このうち、ルーマニアが初出場。各日2チームずつ(午後9時及び午後9時40分)の打ち上げが予定されている。
なお、日本はこれまで優勝7回、2位5回、3位2回を誇るが、日中間の政治情勢の複雑化を受けて急きょ出場を辞退した2012年の第24回大会以降、不出場が続いていた。直近の出場は2011年の第23回大会まで遡り、実に5年ぶりの復帰となる。
今大会に日本代表として出場するのは東京・府中市に本社を置く丸玉屋小勝煙火店で、同社独自の「江戸」の伝統、「東京」の革新を併せ持った「江戸・東京スタイル」の花火を出品するとのこと。打ち上げスケジュールは中秋節にあたる9月15日の午後9時。同社は1993年の第5回で優勝、2007年の第19回大会で3位という成績を残している。