マカオカジノIR運営MGMチャイナHD、16年H1減収減益=新IR開業時期は17年Q2へ先送り

マカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角で、マカオ半島新口岸地区でカジノIR(統合型リゾート)「MGMマカオ」を運営するMGMチャイナホールディングスは8月4日、今年上期(2016年1〜6月期)の業績を発表した。

同社発出の資料によれば、上期の売上は前年同期比22.3%減の71億5462万香港ドル(日本円換算:約933億円)、調整後EBITDAは16.7%減の20億2878万香港ドル(約264億円)、利益は23.6%減の12億9855万香港ドル(約169億円)となった。

減収要因として、売上の大半を占めるカジノ売上が22.4%減の70億1233万香港ドル(約914億円)にとどまったことが挙げられる。VIPグロステーブルゲームウィンが35.5%減の42億2636万香港ドル(約551億円)、マスゲーミングフロアについては5.3%減の37億916万香港ドル(約484億円)、スロットマシングロスウィンが25.0%減の6億2736万香港ドル(約82億円)で、いずれもマイナスだった。なお、マカオ市場全体の上半期のカジノ売上は前年同期比11.5%減。今年6月30日時点のMGMチャイナのマカオのカジノ市場におけるシェアは1.4ポイント減の8.3%。MGMマカオのカジノフロア面積は2万5071平米で、VIPルームとマスゲーミングフロアを合わせて427台のゲーミングテーブルとスロットマシン1104台を擁する。開業時期は2007年12月。

MGMマカオ(資料)―本紙撮影

MGMマカオ(資料)―本紙撮影

MGMチャイナHDはマカオ・コタイ地区でマカオで2番目となるカジノIR「MGMコタイ」の建設工事を進めている。開業時期について、当初計画では今年第4四半期だったが、最新資料では2017年第2四半期予定となっており、およそ半年の先送りとなった。

コタイ地区では、同業のウィンマカオ、サンズチャイナが今年8月から9月にかけて新規IRを開業予定。いずれも当初計画から遅延となったことから、MGMコタイの開業時期判断に影響を与えた可能性もある。

MGMチャイナHDが開発を進める新IR施設「MGMコタイ」(資料)=マカオ・コタイ地区、2015年8月—本紙撮影

MGMチャイナHDが開発を進める新IR施設「MGMコタイ」(資料)=マカオ・コタイ地区、2015年8月—本紙撮影

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