マカオの16年6月新規住宅ローン承認額、前月比1割減も前年比では2割上昇
- 2016/8/11 17:13
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が8月11日に発表した今年(2016年)6月の住宅及び商業物件向けローン関連統計の内容によれば、前月との比較で住宅不動産向けが下落、商業不動産向けの新規ローン承認額が上昇だったとのこと。
6月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から12.8%下落の47億パタカ(日本円換算:約596億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居留権保有者)が占める割合は77.4%。金額ベースではマカオ居民向けが31.1%減、非居民向けが830.3%の上昇だった。前年同月比では19.7%の上昇。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から88.2%の下落となる2.4億パタカ(約30億円)。このうち、総額の86.7%を占めるマカオ居民向けが89.7%下落。前年同月比でも13.4%の下落だった。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から126.5%上昇の65億パタカ(約824億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は68.1%。金額ベースでは、マカオ居民向けが67.3%、非居民向けが829.7%のそれぞれ上昇だった。前年同月比でも3.9%の上昇。
6月末時点の住宅ローンの未返済残高は1766億パタカ(約2兆2405億円)で、前月末から0.7%、前年同月から6.7%のそれぞれ増。このうち、マカオ居民が占める割合は93.6%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月から0.7%、0.5%のそれぞれ増。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から1.8%上昇、前年同時期から20.1%増となる1691億パタカ(約2兆1453億円)。このうちマカオ居民が占める割合が87.6%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月から1.3%、6.0%のそれぞれ上昇。
6月末締めの住宅ローン未返済比率は0.10%で、前月末から0.01ポイント下落、前年同月から0.03ポイント上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.02%で、前月末から0.02ポイント上昇、前年同月から0.05ポイント下落。