7月の訪マカオ旅客数5.5%増の279.5万人=宿泊伴う旅客が12ヶ月連続増、ホテルに値ごろ感

マカオ政府統計調査局は8月22日、今年(2016年)7月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前年同月から5.5%、前月(6月)から18.5%のそれぞれ増となる延べ(以下同)279万4855人に上った。

7月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から12.4%増の145万5789人、日帰り旅客は1.0%減の133万9066人。旅客の平均滞在時間は1.2日で前年同月と変わらず。日帰り旅客の滞在時間は0.2日、宿泊を伴う旅客では2.1日だった。

かつて、訪マカオ旅客の大半が日帰りだったが、このところ、その差が縮小傾向にある。宿泊を伴う旅客の増は12ヶ月連続増で、前月に続いて日帰り旅客を上回った。昨今、マカオでは新ホテルの開業が相次いだことから客室供給数が増加しており、ホテル間の価格競争が進み、値ごろ感が出たことで需要を喚起したものとみられる。

7月の訪マカオ旅客のうち、居住地別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から4.7%増の183万9397人。このうち個人旅客に限ると6.7%増の87万9423人だった。中国本土旅客が全体に占める割合は65.8%。

その他の主要居住地では、人数が多い順に香港が5.5%増の61万8611人、台湾が10.5%増の10万3297人、韓国が40.3%増の5万1992人、インドネシアが6.8%増の2万4853人、フィリピンが8.0%増の2万1791人、日本が4.5%減の2万703人と続いた。

今年1〜7月の累計訪マカオ旅客数は1755万9151人で、前年同期から0.9%増。このうち中国本土旅客は0.3%増の1158万791人で、全体の66.0%を占めた。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが8月1日に公表した資料によれば、7月の月次カジノ売上は前年同月から4.5%減の177.74億パタカ(日本円換算:約2230億円)、1〜7月の累計では10.5%減の1255.60億パタカ(約1兆5751億円)だった。

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡=2016年7月-本紙撮影

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