マカオ、通貨供給量の増加続く=16年7月貨幣・金融統計
- 2016/9/6 19:45
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は9月5日、今年(2016年)7月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が3.2%、通知預金が3.6%のそれぞれ上昇となり、M1は前月から3.5%増加。同時に、準通貨負債は2.5%上昇、通貨供給量M2は2.6%増の4913億パタカ(日本円換算:約6兆3538億円)となった。前年同月との比較では、M1が7.6%、M2が1.2%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが30.7%、香港ドルが52.0%、人民元が6.1%、米ドルが8.8%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から2.6%増の4780億パタカ(約6兆1818億円)、公共部門の銀行システムへの預金は1.5%上昇の1570億パタカ(約2兆304億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.3%減の9107億パタカ(約11兆7777億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.9%、47.4%、8.7%、20.2%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.3%下落の4020億パタカ(約5兆1989億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ29.3%、64.9%、0.6%、4.5%で、金額ベースでは1179億パタカ(約1兆5248億円)、2608億パタカ(約3兆3728億円)、23億パタカ(約298億円)、182億パタカ(約2354億円)。対外部門への融資は前月比0.5%下落の3691億パタカ(約4兆7742億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ2.0%、26.8%、13.8%、50.7%で、金額ベースでは75億パタカ(約970億円)、988億パタカ(1兆2779億円)、511億パタカ(約6610億円)、1872億パタカ(約2兆4214億円)。
【預貸率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は7月末時点で前月末から1.7ポイント下落の63.3%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.1ポイント下落の84.7%。