マカオ競馬の厩舎従業員逮捕=出走前の競走馬に鎮静剤飲ませた疑い

マカオ司法警察局は9月12日、マカオジョッキークラブ(マカオ競馬)の厩舎従業員の50代の男をレース出走前の競走馬に鎮静作用のある薬物を飲ませた疑いで逮捕したことを明らかにした。この男の勤務歴は20年以上だったとのこと。

同局の発表によれば、マカオ競馬を運営するマカオジョッキークラブの代表者から今年(2016年)6月上旬に違法行為があったとする通報があり、具体的な内容として、同年4月22日に行われたレース前に1人の厩舎職員が競走馬に何らの物質を飲ませていたことや、結果的にその馬が負けたこと、レース後の競走馬の血液検査のデータで鎮静作用のある薬物を飲まされていたことが示されたことなどを挙げたという。

同局は9月7日に当該厩舎従業員を警察署へ呼び聞き取りを行い、当人は否認したというが、同局の調査で動物レースに関する犯罪行為にあたる可能性が高いと判断したため、逮捕に踏み切ったとのこと。

マカオの法律では、レースに出場する動物にドラッグ投与あるいはその他の物品を使用し、動物のフィジカル、メンタルの健康、レース時のパフォーマンスに影響を与えた者について、最高3年の懲役または罰金刑に処すと規定されている。

マカオ・タイパ島にある競馬場(資料)—本紙撮影

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