マカオで偽100米ドル紙幣使用の中国人教師逮捕=75枚を空港の旅行社に持ち込み両替

マカオ司法警察局は9月24日、マカオ国際空港内にある旅行社に偽100米ドル紙幣75枚を持ち込み香港ドルに両替したとして、中国本土出身の自称教師の男、柳容疑者(47)を逮捕したと発表した。

同局の発表によれば、およそ2ヶ月前、ロシア人女性2人がマカオ市街地の両替店に100米ドル紙幣2枚を持ち込んだ際、検査で問題が検出されたことから店舗スタッフが警察に通報。女性らの所持品から21枚の偽100米ドル紙幣が見つかった。いずれも女性らがマカオ国際空港内の旅行社で両替したものだったという。

警察が当該旅行社を調査したところ、54枚の偽100米ドル紙幣が見つかり、ロシア人女性らが所持していた21枚を含めた75枚とも番号は不揃いだった。調べを進めた結果、すべて事前に柳容疑者が香港ドルに両替する目的で持ち込んだものであることが判明したという。

その後、9月23日に柳容疑者がマカオを再訪問したため、身柄を拘束。警察の調べに対し、偽札だったとの認識はなく、中国本土の友人から依頼されて両替を手伝ったものだとした上、両替で得たおよそ5万6600香港ドル(日本円換算:約74万円)はすべて使い果たしたと供述したとのこと。

今回見つかった偽100米ドル紙幣は非常に精巧なものだが、偽造防止加工の一部が本物と比較して不鮮明であるなどの特徴があったという。警察では、同種の偽札が市内で流通していないかどうかについて捜査を進める方針。

なお、マカオでは直近2週間の間で偽1000香港ドル(約1万3000円)紙幣が26枚見つかっている。いずれもカジノ施設内で発見されたもので、紙幣の番号が同一だった。

押収された偽100米ドル札(写真:マカオ司法警察局)

押収された偽100米ドル札(写真:マカオ司法警察局)

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