マカオ、通貨供給量の増加続く=16年8月貨幣・金融統計

マカオ政府金融管理局は10月6日、今年(2016年)8月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が0.1%の下落、通知預金が4.2%の上昇となり、M1は前月から3.2%増加。同時に、準通貨負債は2.4%上昇、通貨供給量M2は2.5%増の5037億パタカ(日本円換算:約6兆5334億円)となった。前年同月との比較では、M1が9.9%、M2が5.3%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが30.5%、香港ドルが52.3%、人民元が6.2%、米ドルが8.7%。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から1.6%増の4905億パタカ(約6兆3622億円)、公共部門の銀行システムへの預金は0.5%下落の1563億パタカ(約2兆273億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比1.7%増の9258億パタカ(約12兆83億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.6%、47.8%、7.9%、21.1%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月から1.6%上昇の4084億パタカ(約5兆2973億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ29.1%、64.9%、0.6%、4.7%で、金額ベースでは1190億パタカ(約1兆5435億円)、2650億パタカ(約3兆4373億円)、23億パタカ(約298億円)、193億パタカ(約2503億円)。対外部門への融資は前月比0.3%増加の3703億パタカ(約4兆8028億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.8%、27.5%、12.6%、51.5%で、金額ベースでは68億パタカ(約882億円)、1018億パタカ(1兆3204億円)、468億パタカ(約6070億円)、1906億パタカ(約2兆4721億円)。

【預貸率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は8月末時点で前月末から0.1ポイント下落の63.1%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.6ポイント下落の84.1%。

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

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