マカオ居民の預金高、前月から0.4%上昇=16年9月貨幣・金融統計

マカオ政府金融管理局は11月4日、今年(2016年)9月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が0.3%、通知預金が2.5%のそれぞれ上昇となり、M1は前月から2.0%増加。同時に、準通貨負債は0.2%上昇、通貨供給量M2は0.4%増の5058億パタカ(日本円換算:約6兆5401億円)となった。前年同月との比較では、M1が10.6%、M2が4.9%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.1%、香港ドルが52.2%、人民元が5.8%、米ドルが8.6%。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から0.4%増の4925億パタカ(約6兆3682億円)、公共部門の銀行システムへの預金は2.5%上昇の1602億パタカ(約2兆714億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.4%増の9292億パタカ(約12兆148億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ21.1%、47.7%、6.4%、22.1%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月から1.0%上昇の4126億パタカ(約5兆3350億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ29.4%、64.7%、0.6%、4.5%で、金額ベースでは1212億パタカ(約1兆5672億円)、2670億パタカ(約3兆4524億円)、25億パタカ(約323億円)、186億パタカ(約2405億円)。対外部門への融資は前月比0.8%下落の3674億パタカ(約4兆7506億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.8%、28.6%、11.6%、51.3%で、金額ベースでは66億パタカ(約853億円)、1052億パタカ(1兆3603億円)、426億パタカ(約5508億円)、1885億パタカ(約2兆4374億円)。

【預貸率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は9月末時点で前月末から0.1ポイント上昇の63.2%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.2ポイント下落の83.9%。

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

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