10月の訪マカオ旅客数1.6%増の267.8万人=宿泊伴う旅客の増加続く

マカオ政府統計調査局は11月23日、今年(2016年)10月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前年同月から1.6%増となる延べ(以下同)267万8447人だった。

10月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から12.1%増の137万967人で、全体の51.2%を占めた。日帰り旅客は7.6%減の130万7480人。旅客の平均滞在時間は1.2日で前年同月から0.1日増。日帰り旅客の滞在時間は0.2日、宿泊を伴う旅客では2.2日。

かつて、訪マカオ旅客の大半が日帰りだったが、宿泊を伴う旅客は15ヶ月連続増で、今年6月から5か月連続で日帰り旅客を上回った。昨今、マカオでは新ホテルの開業が相次いだことから客室供給数が増加しており、ホテル間の価格競争が進み、値ごろ感が出たことで需要を喚起したものとみられる。

10月の訪マカオ旅客のうち、居住地別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から0.4%増の182万5123人。このうち個人旅客に限ると9.1%増の86万4046人だった。中国本土旅客が全体に占める割合は68.1%。

その他の主要居住地では、人数が多い順に香港が1.8%増の51万4273人、台湾が4.3%増の8万7063人、韓国が22.1%増の5万2118人、フィリピンが10.5%増の2万4357人、日本が0.1%増の2万2215人。

今年1〜10月の累計訪マカオ旅客数は2554万7241人で、前年の同じ時期から0.2%増。このうち中国本土旅客は0.4%減の1696万2619人で、全体の66.4%を占めた。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが11月1日に公表した資料によれば、10月の月次カジノ売上は前年同月から8.8%増の218.15億パタカ(日本円換算:約3033億円)、1〜10月の累計では5.8%減の1846.07億パタカ(約2兆5668億円)だった。

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオで無資格にも関わらず薬剤の注射による美容医療行為に従事したとし…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は9月6日、今年(2024年)5〜7月期の住宅価格指数を公表。 …
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオの高齢者を狙った特殊詐欺(電話詐欺)事案に関与したとして20代…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun