マカオへの不法入境者数が大幅減=16年1〜9月期
- 2016/11/24 17:05
- 社会・政治
中国南部の珠江デルタ河口付近に位置する面積約30平方キロメートル、人口約65万人のマカオ。1999年12月20日に中国へ返還され、一国二制度の下、中国の特別行政区となった後も、独自の出入境管理や通関事務を行っている。
マカオ保安庁の黄少澤長官が11月24日、今年(2015年)1〜9月の犯罪統計発表記者会見の中で明らかにした内容によれば、同期間の不法入境による逮捕者数は中国本土籍が前年の同じ時期から27%減の998人、その他の国籍が43%減の249人で、蛇頭の逮捕者は2倍の54人に上ったとのこと。マカオ保安当局が昨年(2015年)立ち上げた「反密航連絡メカニズム」が機能した成果だとした。
2003年に中国本土から香港、マカオを訪れるための個人旅行者向け入境許可証の発給がスタートしたが、渡航頻度、滞在期限などに制限が多いことなどから、違法な就労や賭博、観光などを目的とした密航やオーバーステイが後を絶たない。不法行為を手引きする蛇頭も暗躍し、超過滞在者の隠れ家となる違法宿泊施設の存在なども社会問題化している。