マカオ南粤卸売市場の烏骨鶏からH7亜型鳥インフル見つかる=販売ブース店主がH7N9型鳥インフルウイルスに感染

マカオ政府民政総署は12月13日夜に記者会見を開き、翌14日から少なくとも3日間、マカオにおける食用家禽類の売買停止措置を実施することを発表した。

民政総署が同日実施した南粤批發市場(卸売市場)における家禽類のサンプル検査で、同日中国本土から輸入された烏骨鶏一部にH7亜型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が見られたため。

検査結果が明らかになった後、政府は緊急危機管理体制に移行し、即時に市場の家禽フロアを閉鎖し、1万羽を超える烏骨鶏、ニワトリ、ハトの全量殺処分及び消毒措置を行った。また、ウイルス感染した烏骨鶏を販売していたブースの店主及び輸送を担当した貨物トラックの運転手を密接接触者として10日間の医学観察下に置き、隔離した。

マカオ政府民政総署が食用家禽類の殺処分及び消毒を実施。写真の家禽は烏骨鶏=12月13日(写真:GCS)

マカオ政府民政総署が食用家禽類の殺処分及び消毒を実施。写真の家禽は烏骨鶏=12月13日(写真:GCS)

その後、14日未明、マカオ政府衛生局が緊急記者会見を開き、密接接触者のうち、販売ブースの店主(58歳の男性)について、H7N9型鳥インフルエンザウイルスに感染していることが判明したことを発表。マカオでH7N9型鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が確認されたのは今回が初めてのケースとのこと。患者は仁伯爵綜合医院5階の病棟に隔離され、タミフルを投与するなどして治療を行っているというが、特に症状などは出ていないという。

マカオ政府衛生局による緊急記者会見の様子=12月14日(写真:GCS)

マカオ政府衛生局による緊急記者会見の様子=12月14日(写真:GCS)

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