国際カジノ大手LVサンズが世界4都市のIRで慈善イベント開催…半年間で10万個の衛生キット制作

米国ラスベガスに本拠地を置くカジノ大手ラスベガスサンズグループ(LVS)は12月13日、世界4都市(米・ネバダ州ラスベガス、ペンシルバニア州ベスレヘム、マカオ、シンガポール)で展開するカジノIR(統合型リゾート)の従業員と現地ボランティアが直近半年間で10万個の衛生キット制作し、国際NPO(非営利団体)クリーン・ザ・ワールドに贈呈したと発表した。

同社によれば、世界各地で必要とされる衛生キットの提供を通じ、健康状態の改善に協力するのが活動の目的とのこと。LVSからクリーン・ザ・ワールドへの衛生キットの贈呈は3年連続実施となり、今年(2016年)の累計制作数は40万個に上るという。LVSとクリーン・ザ・ワールドの協力関係は2011年にスタート。LVSはクリーン・ザ・ワールドに対し、衛生キットの贈呈のほか、2014年には衛生キット生産力向上を図るための用途などとして100万米ドル(日本円換算:約1.2億円)を寄付したという。

マカオでは12月13日にサンズチャイナが運営するヴェネチアンマカオのコタイエキスポホールで260人の従業員と地元ボランティアが参加して3万5000個の衛生キットを制作。すべてフィリピンに送られる予定とのこと。

なお、衛生キットには石鹸、シャンプー、リンス、歯ブラシ、歯磨き粉といったトイレタリー用品で構成され、ホテル客室から回収した使用済み石鹸などからリサイクルしたものを含むという。

LVSは2014年にCSR(企業の社会的責任)活動「サンズケア」計画をスタートさせ、地域社会への貢献や環境負荷軽減などに積極的に取り組む姿勢を示している。

衛生キットを制作するサンズチャイナの従業員と現地ボランティア=12月13日、ヴェネチアンマカオ(写真:Sands China Limited)

衛生キットを制作するサンズチャイナの従業員と現地ボランティア=12月13日、ヴェネチアンマカオ(写真:Sands China Limited)

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