香港で今季初のヒトへの鳥インフル感染…現地日本領事館が在留邦人に注意喚起

在香港日本国総領事館は12月20日午後、同月19日に香港で今季初めてヒトへの鳥インフルエンザA(H7N9)感染事例が確認されたことを受け、在留邦人向けメールマガジンを発出し、注意喚起を行った。

香港当局の発表によれば、感染者は基礎疾患を持つ75歳の男性。先月(11月)28日から今月9日まで中国・広東省東石莞市を訪れた後、香港に戻って咳、息切れ、鼻水、胸の不快感のため救急車で病院へ搬送されたが、この際の公共衛生化験服務處によるウイルス検査ではエンテロウイルス/ライノウイルスに陽性反応があったものの、インフルエンザウイルスは陰性だった。しかし、17日に発熱し、肺炎と診断された後、19日に同處による検査で鳥インフルエンザA(H7N9)に陽性であることが確認された。目下、患者の容態は重体で、隔離下で治療が行なわれているという。なお、患者は生きた家禽との接触及び生鮮市場への出入りについては否定しているとのこと。

在香港日本国総領事館がメールマガジンの中で挙げた鳥インフルエンザA(H7型)に対する一般的な予防策は以下の通り。
(1)休息、栄養を十分に取り、体に抵抗力をつける。
(2)手指等の衛生保持に心掛ける。
(3)咳やくしゃみの症状がある患者とは、可能な限り濃厚接触を避ける。
(4)温度の変化と乾燥しすぎに注意する。
(5)高熱、咳、呼吸困難等の症状が見られた時は、適切なタイミングで専門医の診断を受ける。

また、鳥インフルエンザA(H7型)の特徴及び上記に追加する具体的予防策は以下の通り。
(1)生きた鳥を扱う市場や家禽飼育場への立入を避ける。
(2)死んだ鳥や放し飼いの家禽との接触を避ける。
(3)鳥の排泄物に汚染された物との接触を避ける。
(4)手洗い、うがいにつとめ、衛生管理を心がける。
(5)外出する場合には、人混みは出来るだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がける。
(6)呼吸器感染症の症状が現れた場合には、速やかに最寄りの医療機関を受診する。

在香港日本国総領事館(資料)—本紙撮影

在香港日本国総領事館(資料)—本紙撮影

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