マカオ、貨幣供給量上昇持続=16年11月貨幣・金融統計
- 2017/1/6 10:43
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は1月5日、昨年(2016年)11月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が0.3%上昇、通知預金が4.4%下落となり、M1は前月から3.5%減少。一方、準通貨負債は1.3%上昇、通貨供給量M2は0.6%増の5194億パタカ(日本円換算:約7兆5290億円)となった。前年同月との比較では、M1が11.8%、M2が10.6%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが30.8%、香港ドルが53.8%、人民元が4.4%、米ドルが8.7%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から0.6%増の5060億パタカ(約7兆3347億円)、公共部門の銀行システムへの預金は2.0%上昇の1602億パタカ(約2兆3222億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.7%増の9308億パタカ(約13兆4924億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ21.1%、47.0%、5.0%、24.1%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.3%上昇の4150億パタカ(約6兆0156億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ29.6%、64.9%、0.8%、4.3%で、金額にして1220億パタカ(約1兆7681億円)、2693億パタカ(約3兆9028億円)、34億パタカ(約493億円)、177億パタカ(約2565億円)。対外部門への融資は前月比0.5%減の3713億パタカ(約5兆3811億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.8%、29.2%、10.1%、53.0%で、金額にして67億パタカ(約971億円)、1084億パタカ(約1兆5710億円)、376億パタカ(約5449億円)、1967億パタカ(約2兆8507億円)。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は11月末時点で前月末から0.4ポイント下落の62.3%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.6ポイント下落の84.5%。不良債権比率は前月から横ばい、前年同月から0.1ポイント上昇の0.3%。