旧暦の正月「春節」(2017年は1月28日が元旦にあたる)が近づき、マカオの市街地でも赤や黄色の色鮮やかなデコレーションが目立つようになった。
マカオ政府旅遊局(MGTO)は1月12日に記者会見を行い、新年3日目の1月30日、8日目の2月4日の二夜に渡って、大規模な酉年の春節を祝うパレード「Parade for Celebration of the Year of the Rooster」を開催することを発表した。春節パレードの開催は5年連続5回目となる。
第一夜に行われるパレードには地元マカオ、中国本土、香港、ドイツ、コロンビア、スペイン、米国、日本、ポルトガルから合計688人のパフォーマーが参加。主催者発表によると、日本から参加するのはYOSAKOIソーランチーム「新琴似天舞龍神」とのこと。なお、2014年には東京・高円寺阿波踊り、2015年には徳島・千代の会(三味線グループ)、2016年には山形・尾花沢花笠踊りが参加しており、マカオに日本文化を紹介する機会のひとつとなっている。
新琴似天舞龍神は第一夜のパレードに出場するほか、1月29日午前10時40分から約20分間、マカオのシンボル的存在の世界遺産・聖ポール天主堂跡でパフォーマンスを披露する予定。
パレード第一夜は午後8時にマカオ半島新口岸地区のマカオ科学館前を出発し、14台の華やかな山車とともに沿岸部を経由してマカオタワー前の西灣湖広場までの間を練り歩く。パレードコース上にあたるマカオ科学館前、観音蓮花苑前、マカオタワー周辺及び西灣湖広場には特設イベント会場が設けられ、各種ステージショーが上演される。また、午後9時45分からはマカオタワー正面海上で花火の打ち上げも予定されている。
第二夜は住宅街にあたるマカオ半島北部が中心となり、午後8時から14台の山車の行進と祐漢街市公園での地元出身歌手らによる歌謡ショーなどが開催される。
MGTOによれば、今回のパレード開催にかかる予算は昨年から5%減となる2660万パタカ(日本円換算:約3.8億円)とのこと。