マカオで暗躍の大規模売春グループ摘発=逮捕者60人以上
- 2017/1/14 12:43
- 社会・政治
マカオ司法警察局は1月13日に記者会見を開き、同月12日未明から13日未明にかけて中国広東省珠海市の警察当局と合同実施した大規模クロスボーダー型売春グループに対する摘発の経緯報告を行った。
マカオ司法警察局では、昨年(2016年)10月、珠海市公安局から中国本土の犯罪グループが中国本土の女子を集めてマカオで違法な売春活動を行っているとの情報がもたらされたことを受け、両地の警察当局による合同捜査を進めてきたとのこと。
この犯罪グループは中国本土の兄弟がトップに立ち、2014年から活動していたといい、マカオの路上でのピンクチラシ配布による集客や常連客向けに中国本土で集めた女子を斡旋し、マカオ・新口岸地区の複数のホテルで性的サービスをさせ、女子らに保護と住まいを提供していたとのこと。警察による2ヶ月間の内偵捜査の結果、グループが新口岸地区の2つの高級マンションの部屋をアジトとしていることを突き止め、かつ、厳重な警備体制を敷き、警察の動きを察知する高い能力を有していることが分かったという。
両地の警察は1月12日未明から摘発を開始。マカオ司法警察局は30人の捜査員をグループの2ヶ所のアジトに送り込み、トップ1人を含む男女メンバー6人及び客に性的サービスを提供していた女子13人を逮捕し、現場から大量の売春用品、帳簿、20台以上の携帯電話、5万香港ドル(日本円換算:約75万円)の現金を押収した。その後、13日未明にはコタイ地区の蓮花イミグレーション施設で中国本土へ向かう準備をしていたグループ幹部を逮捕。また、珠海警察は160人の捜査員を投入し、珠海市及び湖北省でグループのもう1人のトップを含む42人を逮捕したとのこと。
このグループでは1回あたり1500〜2000香港ドル(約2万2500〜3万円)の価格で客に性的サービスを提供し、このうち3〜4割が女子の取り分だったという。