マカオのカジノで偽札使用事件連続発生…中国人2人逮捕=いずれもカラーコピー版

マカオ司法警察局は1月20日、同月18日にマカオのカジノ施設で偽札使用事件が2件相次ぎ発生し、中国本土出身の30代及び40代の男2人を逮捕するとともに、いずれもカラーコピー版で額面1000香港ドル(日本円換算:約1万4800円)及び500香港ドル(約7400円)の偽造紙幣8枚を押収したしたことを明らかにした。

最初の事件はコタイ地区のカジノ施設内のカジノテーブルで発生。被疑者が1000香港ドル紙幣5枚をチップに両替するようディーラーに要求したが、検査の結果、このうち1枚が偽造防止加工のないカラーコピー版の偽札であることが判明。通報を受けた司法警察局員が現場に駆けつけ、被疑者の所持品を確認したところ、さらに4枚の偽の1000香港ドル紙幣が見つかり、このうち2枚が同一番号のものだった。

2件目の事件は新口岸地区のカジノ施設のキャッシャーで発生。被疑者が3枚の1000香港ドル紙幣を窓口で使用した際、職員が偽造防止加工のないカラーコピー版であることに気づき、司法警察局に通報。局員が被疑者の所持品を確認したところ、さらに2枚の偽の500香港ドル紙幣が見つかった。なお、被疑者は警察の調べに対して犯行を否認しているといい、当該偽札は両替店で両替をした際に手にしたものだと供述しているという。

司法警察局では、2つの事件について引き続き調査を進めているとした。

*マカオの法定通貨はマカオパタカだが、市場では一般的に香港ドルがほぼ等価(実際には1香港ドル≒1.03パタカ)で流通している。特に、カジノや不動産取引の現場などで香港ドルを使うのが一般的とあり、事実上のマカオにおける主要流通通貨のひとつとして取り扱われている。

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

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