マカオ税関、中国有名高級ブランドの密輸たばこ1万6000本押収=市民から通報受け販売店取り締まり
- 2017/1/22 14:45
- 社会・政治
マカオ税関(澳門海關)は1月21日にプレスリリースを発出し、このほど、市民から密輸たばこを取り扱っている店があるとの通報が寄せられたのを受け、衛生局と合同で3店舗に取り締まりを行ったことを明らかにした。
税関によれば、取り締まり対象となった3店舗のうち1店舗で税金未納付及び警告表示のない密輸と疑われる15ブランドのたばこ1万6000本を発見。いずれも黄鶴楼、芙蓉王、中華、大重九など中国の有名高級ブランドとして知られるものだったといい、中国本土からマカオを訪れるツーリストらを対象に販売していたものとのこと。仕入れ価格はおよそ5万パタカ(日本円換算:約72万円)、未納税額は2万4000パタカ(約34万円)に及ぶという。
税関は対外貿易法違反の疑いで販売店の関係者1人を本部に連行し、詳しい事情を聞くなど調査を進めている。また、衛生局が禁煙法違反で処罰する見通し。
税関では、今後も密輸たばこに対して取り締まりを強化して臨む姿勢を示している。
近年、マカオではたばこ製品の値上げや禁煙エリアの拡大が続いている。直近では、2015年7月にたばこ消費税の増税が実施されると同時に、海外(中国本土、香港、台湾を含む)からの免税持ち込み範囲についても、従来の紙巻きたばこを現状の100本(5箱)から19本、葉巻を10本から1本、刻みたばこは100グラムから25グラムとする大幅な縮小が図られた。内外価格差を利用した安いたばこの流入を防ぐべく、税関でのチェックも強化されている。