16年12月の訪マカオ旅客数、対前年6.8%増の281.4万人=宿泊伴う旅客が17ヶ月連続増、全体の55%占める
- 2017/1/23 16:31
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は1月23日、昨年(2016年)12月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前年同月から6.8%、前月から8.7%のそれぞれ増となる延べ(以下同)281万4450人だった。
12月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から16.5%増の155万0406人で、全体の55.1%を占めた。日帰り旅客は3.1%減の126万4044人。旅客の平均滞在時間は1.2日で前年同月から横ばい。日帰り旅客の滞在時間は0.2日、宿泊を伴う旅客では2.1日。
かつて、訪マカオ旅客の大半が日帰りだったが、宿泊を伴う旅客は17ヶ月連続増で、昨年6月から7ヶ月連続で日帰り旅客を上回った。昨今、マカオでは新ホテルの開業が相次いだことから客室供給数が増加しており、ホテル間の価格競争が進み、値ごろ感が出たことで需要を喚起したものとみられる。
12月の訪マカオ旅客のうち、居住地別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から7.8%増の178万5764人。このうち個人旅客に限ると15.4%増の85万0204人だった。中国本土旅客が全体に占める割合は63.4%。
その他の主要居住地では、人数が多い順に香港が2.3%増の60万4872人、台湾が11.2%増の9万4686人、韓国が28.9%増の7万0740人、マレーシアが2.8%増の3万4933人、フィリピンが2.6%増の3万1066人、タイが26.5%増の3万0147人、日本が9.1%増の2万9474人。
昨年通期(1〜12月)の累計訪マカオ旅客数は3095万0336人で、前年の同じ時期から0.8%増。このうち中国本土旅客は0.2%増の2045万4104人で、全体の66.1%を占めた。年間訪マカオ旅客数が3000万人の大台を突破するのは3年連続のこと。
なお、マカオのカジノ監理当局DICJが1月1日に公表した資料によれば、昨年12月の月次カジノ売上は前年同月から8.0%増の198.15億パタカ(日本円換算:約2812億円)、年間累計では3.3%減の2232.10億パタカ(約3兆1675億円)だった。