マカオ税関、15歳の少年蛇頭ら4人逮捕=中国本土からゴムボートで密航図る

マカオ税関は1月26日午前4時頃、中国当局からマカオ半島北部の東方明珠へ向かって進むゴムボートを発見したとの通報を受け、高速艇で追尾を行い、約30分後に捕獲に成功。ボートに乗っていた4人を逮捕した。

税関の発表によると、ボートを操縦していたのが15歳の少年で、4人はいずれも密航者だったことが判明したという。税関では、少年を密航ほう助罪で送検し、「乗客」の男2人、女1人の身柄については治安警察局に引き渡す方針。

マカオは1999年にポルトガルから中国に返還されたが、以降も独自の出入境管理を行っている。中国本土籍の旅客がマカオを訪れる際、香港マカオ往来通行証と呼ばれる渡航証とビザに相当する渡航許可を取得するのが一般的だが、およそ2〜3ヶ月に1回7日間といったかたちで一定期間内の入境回数や滞在日数などに制限が設けられていることなどから、違法な就労や賭博、観光などを目的とした密航やオーバーステイが後を絶たない。不法行為を手引きする蛇頭も暗躍し、超過滞在者の隠れ家となる違法宿泊施設の存在なども社会問題化している。

マカオ税関が逮捕した15歳少年を含む4人の密航者=2017年1月26日(写真:マカオ税関)

マカオ税関が逮捕した15歳少年を含む4人の密航者=2017年1月26日(写真:マカオ税関)


15歳の少年蛇頭が操縦していた密航ボート=2017年1月26日(写真:マカオ税関)

15歳の少年蛇頭が操縦していた密航ボート=2017年1月26日(写真:マカオ税関)

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