1月の訪マカオ旅客数、対前年17.6%増の287.6万人=宿泊伴う旅客が18ヶ月連続増
- 2017/2/23 13:32
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は2月23日、今年(2017年)1月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前年同月から17.6%、前月から2.2%のそれぞれ増となる延べ(以下同)287万6046人だった。
中華圏を中心に大型連休となる春節が昨年は2月、今年は1月だったことを考慮する必要がある。
今年1月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から18.9%増の136万3046人で、日帰り旅客が16.4%増の151万3000人。旅客の平均滞在時間は1.1日で前年同月から0.1日減で、日帰り旅客の滞在時間が横ばいの0.2日、宿泊を伴う旅客が0.1日減の2.1日。
かつて、訪マカオ旅客の大半が日帰りだったが、宿泊を伴う旅客は1月まで18ヶ月連続増となっている。昨年6月から12月まで7ヶ月連続で宿泊を伴う旅客が日帰り旅客の数を上回ったが、1月は再び日帰り旅客が過半数を占めた。
昨今、マカオでは新ホテルの開業が相次ぎ、客室供給数が増加していることから、ホテル間の価格競争が進み、値ごろ感が出たことが宿泊需要の喚起につながったと考えられる。
今年1月の訪マカオ旅客のうち、居住地別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から20.4%増の199万7355人。このうち個人旅客に限ると43.8%増の112万8516人だった。中国本土旅客が全体に占める割合は69.4%。
その他の主要居住地では、人数が多い順に香港が17.6%増の52万7218人、台湾が2.0%減の8万4263人、韓国が17.6%増の8万1448人、日本が0.2%減の2万5777人。
なお、昨年通期(1〜12月)の累計訪マカオ旅客数は3095万0336人で、前年の同じ時期から0.8%増。このうち中国本土旅客は0.2%増の2045万4104人で、全体の66.1%を占めた。年間訪マカオ旅客数が3000万人の大台を突破するのは3年連続のこと。
このほか、マカオのカジノ監理当局DICJが2月1日に公表した資料によれば、今年1月の月次カジノ売上は前年同月から3.1%増の192.55億パタカ(日本円換算:約2725億円)だった。昨年通期では3.3%減の2232.10億パタカ(約3兆1591億円)。