マカオのMICE誘致好調、参加人数5割増…相次ぐ大型IRオープンが牽引=16年

マカオ政府統計調査局は2月28日、昨年(2016年)マカオで開催されたMICE(会議・研修、インセンティブ旅行、国際・学術会議、エキジビション)に関する統計データを公表。

昨年の年間MICE開催件数は前年から32件増の1195件、参加人数は49.2%の大幅増となる17.6万人だった。

このうち、参加人数200人以上のイベントが43件増の197件、参加者数が93.5%増の12.3万人。4時間以上のイベントは23件減の788件だったが、参加者数は57.9%増の13.2万人となった。イベント平均開催期間は0.1日減の1.5日。

昨年開催された1195件のイベントのうち、使用面積500平米以下のものが36件減の897件、1000平米以上のものが60件増の117件で、4時間以上の会議が87.2%を占めた。

年間で最も多くのイベントが開催されたのが11月の136件。件数ベースでは前年同月から18件減だったが、参加者数は63.4%増の3.3万人で、こちらも年間最多。逆に最もイベントが少なかったのが2月で、4件減の48件。1月と5月を除いた月のイベント参加者数はいずれも対前年で増加となり、9月は153.4%を記録した。

近年、マカオでは規模、設備ともに充実したMICEファシリティーを擁する大型カジノIR(統合型リゾート)の新規オープンが相次いでいる。

昨年の訪マカオ旅客数は0.8%増の3095万0336人。

アジア最大規模の国際カジノ見本市「G2Eアジア2016」エキジビション会場(資料)=2016年5月17日、ヴェネチアンマカオー本紙撮影

アジア最大規模の国際カジノ見本市「G2Eアジア2016」エキジビション会場(資料)=2016年5月17日、ヴェネチアンマカオー本紙撮影

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