マカオの17年1月新規住宅ローン承認額、前月から16%下落も前年同月から9.2%上昇
- 2017/3/14 12:46
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が3月14日に発表した今年(2017年)1月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、新規ローン承認額は住宅不動産向け、商業不動産向けとも前月に続いて下落となった。
今年1月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から16.0%下落の35億パタカ(日本円換算:約502億円)。このうち、96.7%を占めるマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは13.1%減となる34億パタカ(約488億円)、非居民向けは57.5%下落の1.1億パタカ(約16億円)だった。なお、前年同月比では9.2%の上昇。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から47.6%下落の1.6億パタカ(約23億円)。このうち92.5%を占めるマカオ居民向けに限ると前月から50.2%下落の1.5億パタカ(約22億円)。前年同月比でも80.1%の大幅減。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から42.2%下落の27億パタカ(約387億円)。このうち99.6%を占めるマカオ居民向けに限ると前月から37.5%の下落、非居民向けは前月ベースが高かったことから97.3%の大幅減だった。前年同月比でも49.9%の下落。
今年1月末時点の住宅ローンの未返済残高は前月から0.2%下落、前年同月から4.3%上昇となる1816億パタカ(約2兆6061億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.1%。マカオ居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から横ばい、非居民は1.9%の減少。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から0.1%減、前年同時期から2.9%増となる1693億パタカ(約2兆4296億円)。このうちマカオ居民が占める割合が90.1%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から横ばい、0.4%の減少。
今年1月末締めの住宅ローン未返済比率は0.18%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.10ポイントのそれぞれ上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.13%で、前月末から0.01ポイント、前年同月から0.12ポイントのそれぞれ上昇だった。