マカオ、通貨供給量上昇持続=17年2月貨幣・金融統計
- 2017/4/5 12:00
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は4月6日、今年(2017年)2月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が6.7%下落、通知預金が13.2%上昇となり、M1は前月から8.5%増加。一方、準通貨負債は0.3%減少、通貨供給量M2は0.7%増の5407億パタカ(日本円換算:約7兆4753億円)となった。前年同月との比較では、M1が12.8%、M2が15.2%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.7%、香港ドルが52.1%、人民元が4.0%、米ドルが10.1%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から0.9%増の5264億パタカ(約7兆2776億円)、非居民による預金は2.5%上昇の2554億パタカ(約3兆5310億円)、公共部門の銀行システムへの預金は5.8%下落の1805億パタカ(約2兆4952億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比2.2%増の9622億パタカ(約13兆3012億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ21.6%、47.6%、3.9%、24.0%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.6%上昇の4180億パタカ(約5兆7783億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ29.7%、65.0%、0.6%、4.3%で、金額にして1241億パタカ(約1兆7155億円)、2716億パタカ(約3兆7545億円)、24億パタカ(約332億円)、180億パタカ(約2488億円)。対外部門への融資は前月から2.2%増の3812億パタカ(約5兆2696億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.8%、26.4%、10.6%、54.9%で、金額にして70億パタカ(約968億円)、1006億パタカ(約1兆3907億円)、405億パタカ(約5599億円)、2094億パタカ(約2兆8947億円)。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は2月末時点で前月末から0.9ポイント下落の59.1%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.7ポイント下落の83.1%。不良債権比率は前月から横ばい、前年同月から0.1ポイント上昇の0.2%。