マカオ、台湾居民の「台胞証」使った出入境可能に…4月10日から
- 2017/4/5 12:30
- 社会・政治
マカオの出入境管理を管轄する治安警察局は4月3日、マカオを訪れる台湾居民について、同月10日から「台湾居民来往大陸通行証(通称:台胞証)」を使った出入境が可能となると発表した。
台胞証は中国公安部が発行するもので、台湾居民が観光、商用、親族訪問などの目的で中国本土を訪問する際に必要となる通行証。中国本土のほか、香港特別行政区への出入境の際にも使用できるが、同じ特別行政区にあたるマカオでは台胞証ではなく中華民国(台湾)旅券が使われてきた。
治安警察局では、中国本土、香港、マカオを台胞証で行き来することができるようになり、利便性が向上すると説明している。台湾からマカオを訪れる旅客の数は毎年延べ100万人を数え、中国本土、香港に次ぐ第三の旅客ソースとなっている。
なお、台胞証を使ってマカオへ入境する場合、ビザ及び入境許可が免除となり、滞在期限は最大30日間。観光が主な目的となり、滞在中の就学、就労、定住申請は認めれれない。また、4月10日以降も従来通りの旅券を使った出入境は可能とのこと。