マカオ、海外労働者数が増加に転じる…景気回復で=人口の約3割占める約18万人

マカオの海外労働者数は昨年(2016年)6月末に18万2459人でピークを迎えた後、コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)の相次ぐ完成により、その多くを海外労働者に依存する建設業で雇い止めが進んだことなどを受け、昨年12月末には17万7638人にまで減少した。

一方で、マカオ経済の屋台骨となるカジノについては、マカオの月次カジノ売上は2014年6月から昨年7月まで26ヶ月連続前年割れとなったが、8月に上昇に転じて以降、今年4月まで前年を上回る状態が続いている。景気回復を受け、企業による求人需要も拡大しているようだ。

最新統計によれば、今年3月末時点のマカオの海外労働者数は昨年12月末から2241人増の17万9879人で、18万人の大台まであと一歩と迫っている。なお、今年3月末時点の海外労働者の雇用許可(いわゆる海外労働者雇用枠)は昨年12月末から1250人分減の20万6002人分だが、雇用率は87.9%で過去最高となっている。

海外労働者の出身地別では、中国本土が最も多く、それに次ぐのがフィリピンとなっている。

マカオの面積は約30平方キロ、人口は約65万人、年間インバウンド旅客数は約3000万人。海外労働者数は人口の約28%を占める。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ市政署(IAM)は11月25日、コロアン島のコロアンビレッジにある路環街市(コロアン公設市…
  2.  マカオ政府財政局が11月22日に公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜10月…
  3.  マカオ特別行政区政府民航局(AACM)は11月22日、同局と中国(本土)民用航空局、香港特別行政…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は11月22日、治安警察局及び消防局と合同でマカオの4つの陸路イミグレーシ…
  5.  マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun