アジアのカジノ業界を対象とした「アジアゲーミングアワード2017」の授賞式が5月16日夜にマカオ・コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)「パリジャンマカオ」で開催された。14部門の受賞社(者)のうち、2部門で日系企業が栄冠に輝いた。
日系企業では、スロットマシン及び電子カジノマシンメーカーのアルゼゲーミングがベスト電子テーブルゲームソリューション賞、カジノ市場で高いシェアを有するトランプメーカーのエンゼルプレイングカードがベスト業界サプライヤー賞をそれぞれ受賞。日系企業の受賞は今回が初めて。
アジアゲーミングアワードはアジアのカジノ情報を専門的に取り扱う「アジアゲーミングブリーフ」誌がプロデュースし、アジア最大のカジノ見本市として知られる「G2Eアジア」及びカジノ・レジャー業界を得意とするコンサルティング会社のイノベーショングループの協力を得て昨年(2016年)に創設したもの。今回が2回目の開催。
受賞者を決定する選考委員会には、マカオ及びアジアのカジノ監理当局に対するコンサルティングサービスを手がけるニューページコンサルティング代表のデヴィッド・グリーン氏(委員長)、カジノレギュレーションの専門家で豪アジェンダグループのダイレクター、ピーター・コーエン氏、マカオのカジノ監理当局DICJの前局長マヌエル・ネーヴェス氏が名を連ねる。
アジアではマカオのほか、韓国、シンガポール、マレーシア、フィリピン、カンボジア、ベトナムといった国・地域にカジノが存在するほか、昨今、日本でもカジノ解禁が現実味を帯びてきた。
現時点ではカジノのない日本だが、日系の電子カジノ機器メーカーやサプライヤーの製品については、すでにアジアを含む世界のカジノ市場に展開している。