4月の訪マカオ旅客数、対前年11%増の272.4万人=イースター連休月ズレで上乗せ

マカオ政府統計調査局は5月23日、今年(2017年)4月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前年同月から11.0%、前月から9.7%のそれぞれ増となる延べ(以下同)274万2799人だった。

対前年、対前月で1割前後の増加となった要因として、例年香港旅客が増大するイースター連休の月ズレ(昨年3月、今年4月)が挙げられる。

今年4月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から17.7%増の144万1162人、日帰り旅客が4.4%増の130万1637人。旅客の平均滞在時間は前年同月から0.1日増の1.2日、日帰り旅客に限ると0.2日、宿泊を伴う旅客は2.2日で、いずれも横ばいだった。

かつて、訪マカオ旅客の大半が日帰りだったが、宿泊を伴う旅客は4月まで21ヶ月連続で対前年増となっている。昨年6月から今年4月までの間、今年1、2月を除いて宿泊を伴う旅客が日帰り旅客の数を上回っている。

今年4月の訪マカオ旅客のうち、居住地別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から7.1%増の176万8603人。このうち個人旅客に限ると18.5%増の82万3373人だった。中国本土旅客が全体に占める割合は64.5%。

その他の主要居住地では、人数が多い順に香港が25.3%増の60万8879人、台湾が2.8%減の8万9567人、韓国が48.7%増の6万4924人、フィリピンが17.7%増の3万0588人、タイが12.3%減の2万2210人、日本が5.2%増の2万0240人。

1〜4月累計の訪マカオ旅客数は1061万5260人で、前年の同じ時期から6.9%増。このうち中国本土旅客は7.5%増の708万6281人で、全体の66.8%を占めた。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが5月1日に公表した資料によれば、今年4月の月次カジノ売上は前年同月から16.3%増の201.62億パタカ(日本円換算:約2795億円)、1〜4月累計では13.8%増の836.40億パタカ(約1兆1595億円)となり、旅客数の増を上回って推移している。

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

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