マカオのMICE誘致好調続く、開催規模拡大=17年第1四半期
- 2017/5/27 10:26
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は5月26日、今年第1四半期(2017年1〜3月期)にマカオで開催されたMICE(会議・研修、インセンティブ活動、国際・学術会議、エキジビション)に関する統計データを公表。
今年第1四半期のMICE開催件数は366件、参加人数は22.2万人(延べ、以下同)だった。
会議の開催件数は前年の同じ時期から50件増の344件、参加者数は111.9%増の5.4万人。このうち、参加人数200人以上のイベントが16件増の54件、参加者数が194.8%増の4.1万人で、全体の74.9%を占めた。4時間以上の会議は66件増の247件、参加者数は206.3%増の4.4万、平均開催期間は0.1日増の1.2日。会議全体の平均開催期間は0.3日増の1.7日。
エキジビションは3件増の7件で、いずれも民間主催によるもの。入場者数は48.9%増の16.3万人、平均開催期間は0.2日増の3.0日、使用総面積は39.1%増の1.4万平米。インセンティブ活動は3件増の15件、参加者数は135.9%増の4432人。平均活動時間は3.3日、総使用会場面積は1.6万平米。
エキジビション主催者提供資料によれば、7件のエキジビションの売上は550万パタカ(日本円換算:約7629万円)で、ブース出展者からの賃料が78.9%、政府またはその他機関からの補助金が21.1%を占めた。経費については、宣伝費が33.6%、設営費が31.1%。出展社数は267で、地元マカオの業者が74.9%。エキジビションを訪れたバイヤーは5833人で、地元マカオの業者が66.7%。
160の出展社への調査によると、売上のうち商品販売が97.7%、原価のうちブース賃料が65.2%を占めたという。満足度については、「エキジビション主催者による宣伝・販促」が昨年第4四半期から13.9ポイント下落の42.8%、「サービスを改善すべき」が6.0ポイント上昇の18.2%、「施設によるサポート」が14.9ポイント下落の55.0%、「エキジビション業社従業員のプロフェッショナル技能」が16.6ポイント下落の63.9%。
近年、マカオでは規模、設備ともに充実したMICEファシリティーを擁する大型カジノIR(統合型リゾート)の新規オープンが相次いでいる。
今年第1四半期の訪マカオ旅客数は787万2461人で、前年の同じ時期から5.6%増。