タイパフェリーターミナル運用開始、順調な立ち上がり=マカオの新たな海の玄関口
- 2017/6/1 18:34
- 産業・経済
6月1日午前6時、マカオ・タイパ島北安地区にマカオの新たな海の玄関口となる「タイパフェリーターミナル」がオープンした。
最初の出発便となるコタイウォータージェットが運航する香港(香港マカオフェリーターミナル)行の高速船は、およそ100人を乗せて定刻通りの午前7時発に出発。また、最初の到着便となるコタイウォータージェットが運航する香港(同)発の高速船についても、およそ150人を乗せて定刻通り午前8時に到着。
施設を管理するマカオ政府海事・水務局によれば、フェリーの発着本数、利用者数ともに通常の平日並みで、スムーズに初日を迎えることができたとしている。
なお、ターミナルビル内に観光案内所や飲料自動販売機は運用開始初日に間に合うよう設置されたものの、免税店や飲食店については今後随時オープンする見通しとのこと。
同局では、施設の規模が大きいため、搭乗予定の船に乗り遅れないよう、早めに到着するよう呼びかけている。
【写真特集:タイパフェリーターミナル…マカオの新たな海の玄関口】
タイパフェリーターミナルは2005年に着工。当初、マカオ半島にある外港フェリーターミナルの補助的施設と位置付けられていたが、2006年に重要港へと格上げされ、2009年に拡張プランが決定した。当初の運用開始予定は2013年中の予定だったが、大幅に工事が遅延。2007年以来、長きにわたって簡素な仮施設(タイパ臨時フェリーターミナル)での長期運用を余儀なくされていた。タイパ臨時フェリーターミナルは、新ターミナルの運用開始に伴い5月31日の最終便の出発、到着後に閉鎖となり、跡地は新ターミナルの拡張部として利用される。
タイパフェリーターミナルのオープンに伴い、公共路線バス、タクシー、カジノホテルの無料送迎シャトルバス等の乗降場についても、これまでのタイパ臨時フェリーターミナル前から新施設へ移った。