マカオ、勤務先カジノから約213万円分のチップ持ち出した中年新人ディーラー逮捕

マカオ司法警察局は6月2日、勤務先のカジノ施設から複数回にわたってゲーミングチップを持ち出したとして、マカオ人のカジノディーラー職の女(50)を業務上横領の疑いで逮捕した。

警察発表によれば、先月(5月)30日午後11時頃、コタイ地区のカジノ施設からモニタリング部門の担当者が女子ディーラー1人の勤務中の行動に疑わしい点があり、5月上旬以降、複数回に渡って合計15万香港ドル(日本円換算:約213万円)分のチップを持ち出している可能性があると通報があったとのこと。

警察の調べに対し、女は勤務の度に1万〜2万香港ドル(約14〜28万円)分のチップを盗んだと犯行を認める供述をしたほか、盗んだチップを保管、持ち出しやすいよう、制服にポケットを増設する細工をしていたことも認めたという。

なお、女のディーラーとしての職歴はおよそ半年間だった。

マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくゲーミングチップを使用する。ゲーミングチップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル(約142万円)といった高額チップも存在する。

ゲーミングチップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばゲーミングチップを狙った犯罪が発生している。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

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