マカオの17年4月新規住宅ローン承認額、前月から下落に転じる
- 2017/6/9 18:26
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が6月9日に発表した今年(2017年)4月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、新規ローン承認額は住宅不動産向け、商業不動産向けとも前月から下落に転じた。
今年4月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から18.8%減、前年同月から19.0%増の34億パタカ(日本円換算:約467億円)。このうち、97.3%を占めるマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは18.9%減となる33億パタカ(約454億円)、非居民向けは11.8%減の8900万パタカ(約12億円)だった。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から13.1%増、前年同月から6.6%増の3.8億パタカ(約52億円)。このうち、96.0%を占めるマカオ居民向けは8.5%の増加だった。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から26.6%減、前年同月から76.7%増の40億パタカ(約550億円)。このうち98.7%を占めるマカオ居民向けは前月から18.5%減、非居民向けは91.7%減の5000万パタカ(約7億円)だった。
今年4月末時点の住宅ローンの未返済残高は前月から0.3%、前年同月から4.8%のそれぞれ増となる1833億パタカ(約2兆5200億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は94.1%。マカオ居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から0.5%増、非居民は1.8%減。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から横ばい、前年同月から1.7%増となる1695億パタカ(約2兆3302億円)。このうちマカオ居民が占める割合が89.8%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から0.1%増、1.0%減。
今年4月末締めの住宅ローン未返済比率は0.17%で、前月から0.01ポイント下落、前年同月から0.06ポイントの上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.13%で、前月末から横ばい、前年同月から0.11ポイントの上昇だった。