マカオ警察、3ヶ月に及ぶ一斉取り締まりで1782人送検

広東省公安庁、香港警務処、マカオ警察総局が連携し、越境組織犯罪の抑止と摘発、区域内の治安維持などを目指す「落雷17」作戦が3月5日から6月10日にかけて実施された。

マカオ警察総局は6月15日にマカオにおける今回の落雷17作戦の総括会見を行った。期間中、延べ(以下同)1万3055人の警察官を動員して、カジノ、マッサージ店、ナイトクラブ、ネットカフェといったレジャー・娯楽関連施設へ816回の立ち入り検査を行なったほか、路上、ショップ、人が集まる場所の巡回も強化、違法売春の疑いのあるマンションやカジノ周辺の取り締まりなどを実施。黒社会(反社会勢力)及び組織犯罪、高利貸し、違法薬物、密航等の検挙が主な目標だったという。

3ヶ月間の調査対象者数は3万205人、このうち5097人超の身柄を拘束して詳しい調査を行い、1293件、1782人について送検したとのこと。約1000万パタカ(日本円換算:約1億4000万円)の現金、900万香港ドル(約1億3000万円)相当のカジノチップ、およそ220枚の偽造紙幣、9万香港ドル分の偽造カジノチップ、50枚の偽造クレジットカード、刀やスタンガンなどの禁止武器およそ50個、コカインやアイスなどの禁止薬物1100グラムなどを押収した。

マカオ警察総局では、マカオにおける凶悪犯罪の発生件数は非常に少なく、全体として治安環境は安定を維持しているとしたものの、今後も広東省、香港、マカオの警務協力及び情報交流を強化し、越境犯罪の撲滅と区域間の安全と安定の維持に努めるとした。

「落雷17」作戦、カジノ施設における取り締まりの場面(写真:マカオ警察総局)

「落雷17」作戦、カジノ施設における取り締まりの場面(写真:マカオ警察総局)


「落雷17」作戦、カジノ施設における取り締まりの場面(写真:マカオ警察総局)

「落雷17」作戦、カジノ施設における取り締まりの場面(写真:マカオ警察総局)

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は11月22日、治安警察局及び消防局と合同でマカオの4つの陸路イミグレーシ…
  2.  マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は11月22日、昨年(2023年)のマカオの産業構造統計を公表。マカオ…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun