イエロータクシーの営業免許暫定延長

マカオで黄色い車体の無線タクシーを運営する宏益電召有限公司(以下、宏益)が持つ100台にタクシーに対する営業ライセンスが来月(2月)6日に失効する問題に関し、マカオ政府交通事務局は23日、短期の暫定ライセンス延長を決定した。

宏益の運営する黄色い車体から「黄的(黄色いタクシー)」と呼ばれ、現在100台が営業している。社名に「電召」とあるように、もともと無線呼出し専用タクシーとして出発したが、タクシー需要の高まりを受け、いわゆる流しによる営業も認められている。

宏益は2013年2月6日まで有効な営業ライセンスを持ち、期間満了半年前から政府側と延長を協議してきた。しかし、政府サイドが宏益に期待する障がい者向けサービスや旧市街地に特設乗り場を設置するなどの求めに対し意見の食い違いが発生。宏益側が法廷で争う姿勢を見せたが、裁判所が訴えを棄却する決定をしていた。

今回、政府交通事務局が暫定ライセンス延長を決定した背景には、昨今のタクシー台数不足の中、100台のライセンス消滅による市民、観光客への影響を考慮したものという。暫定延長の条件としてサービス向上を求めており、改善が見られない場合は再度のライセンス延長はないとしている。

また、同局では今後タクシー台数及びタクシー会社を増やすことについて実現可能性を検討しているとした。

現在、マカオでは宏益の運営する黄色いタクシー100台のほか、黒とツートンカラーのタクシー(いわゆる個人タクシー)が880台あり、合計980台のタクシーが営業している。

宏益電召有限公司が運営する黄色い車体の無線タクシー(資料)―本紙撮影

宏益電召有限公司が運営する黄色い車体の無線タクシー(資料)―本紙撮影

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